「配当金」と「分配金」、何が違うの?

投資を始めるとよく目にするワードですが、ぱっと聞くと同じように感じる方も多いはず。実は、意外と異なる仕組みがあるんです。

1. 「配当金」は「会社の利益の分け前」

配当金とは、企業が事業活動で得た利益の一部を、株主に還元するものです。
企業は、事業で収益を上げ、そこから経費や税金を差し引いた「利益」を出します。この利益を元に、今後の成長のために投資をしたり、内部留保(会社に貯めておくお金)をしたり、そして株主に還元したりします。
この株主への還元方法の一つが「配当金」です。

つまり、配当金は、その企業がしっかりと利益を出しているからこそ支払われるもので、もしその企業が赤字だったり、将来の投資を優先したりする場合、配当金は支払われないこともあります。

2. 「分配金」は「投資信託の運用益」

一方、分配金は、主に投資信託で発生する「運用の成果」です。
投資信託とは、たくさんの投資家から集めたお金を、運用の専門家が代わりに運用してくれる金融商品です。

この運用の結果得られた利益を、投資家に還元するのが「分配金」です。
分配金は、企業が支払う「利益の分け前」ではなく、あくまで「運用で得られた利益」から支払われます。

投資信託は、運用で得た利益だけでなく、元本(投資家が預けたお金)を一部取り崩して分配金として支払う場合もあります。これを「特別分配金」と呼びます。
投資信託の基準価額が下がっているのに分配金が支払われている場合は、元本を取り崩して支払われている可能性があるので注意が必要です。

配当金分配金
主な対象企業の株式投資信託
支払われるお金の源泉企業の事業活動で得た利益投資信託の運用で得た収益
特徴企業が利益を出した時に支払われる運用益だけでなく、
元本から支払われることもある

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