VIGとVYM、重複率はどのくらい?

「幅広い銘柄に分散されているETFを組み合わせることで、さらにバランスのよいポートフォリオが作れる!」そう考えている方は多いのではないでしょうか。私です。

しかし、複数のETFが同じ銘柄を保有している場合、せっかくの分散効果が弱まってしまう可能性があります。
今回は「ETF Research Center」の「Fund Overlap」というツールを使って、VIGとVYMの重複率を調べてみました。

VIGとVYM、それぞれの特徴
まずは、2つのETFの特徴を簡単に整理しておきましょう。
・VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF):
 ・現在の高水準な配当利回りを重視して銘柄を選定。
 ・成熟した安定企業が多く含まれています。

・VIG(Vanguard Dividend Appreciation ETF):
 ・配当成長の実績を重視して銘柄を選定。
 ・現在の利回りは控えめですが、長期的な成長が期待できる企業が中心です。

両者を「Fund Overlap」で調べてみた結果、全保有銘柄のうち62%(191社)が同一銘柄ということがわかりました。
 VYMの保有銘柄に占める重複率:34%
 VIGの保有銘柄に占める重複率:57%

結構重複していますね・・。
ETFの重複率について明確な基準はありませんが、一般的には「50%程度までなら許容範囲」とする見方が多いようです。

個人的な感想

ただ個人的には、両者ともに300銘柄以上を保有するETFであることを考えると、許容できる範囲だと考えています。

むしろ、この組み合わせには以下のようなメリットがあると考えています。
VYM:高配当で安定したディフェンシブセクター(公益事業、エネルギーなど)をカバー。
VIG:配当成長が期待できる成長セクター(IT、ヘルスケアなど)をカバー。

この2つを組み合わせることで、高配当と成長の両方をバランス良く取り入れることができ、ポートフォリオ全体の安定性が高まるのではないかと考えています。

もちろん、重複しすぎはリスクにもなりうるため、今後も定期的にチェックしながら、積み立てを続けていきたいと思います。

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